介護保険サービスを利用した場合の利用者負担は、原則として介護サービスにかかった費用の1割です。仮に1万円分のサービスを利用した場合に支払う費用は、1千円ということです。
介護保険施設利用の場合は、費用の1割負担のほかに、居住費、食費、日常生活費の負担も必要になります。 ただし、所得の低い方や、1か月の利用料が高額になった方については、別に負担の軽減措置が設けられています。
ケアプラン(居宅サ-ビス計画、介護予防サ-ビス計画)にかっかる費用は、全額保険給付で自己負担はありません。
介護保険法で定められたサービスは大きく3種類に分けられます。
1.在宅(居宅)サービス
自宅や入居施設で生活しながら受けられるサービスです。訪問看護、訪問介護(ホームヘルプ)などの自宅への訪問を受けて利用する訪問系サービスとデイケア(通所リハビリ)、デイサービス(通所介護)などの施設などに日帰りで通って利用する通所系サービスなどがあります。
※ 居宅サービスを利用する場合は、利用できるサービスの量(支給限度額)が要介護度別に定められています。
要介護度 | 支給限度額 |
---|---|
要支援1 | 49,700円 |
要支援2 | 104,000円 |
要介護1 | 165,800円 |
要介護2 | 194,800円 |
要介護3 | 267,500円 |
要介護4 | 306,000円 |
要介護5 | 358,300円 |
限度額の範囲内でサービスを利用した場合は、1割の自己負担です。
限度額を超えてサービスを利用した場合は、超えた分が全額自己負担となります。
2.施設サービス
施設に入所・入院して受けるサービスです。介護療養型医療施設、介護老人保健施設および介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)を利用できます。ただし、要支援と認定された方は利用できません。
3.地域密着型サービス
認知症高齢者や一人暮らしの高齢者も、住み慣れた地域での生活の継続を可能にしようと市町村が多様で柔軟な対応に取り組むサービスです。夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護などがあります。